香港のニュースサイト、鳳凰網などによると、香港の中華電力は15日、電力供給を受けている中国広東省深●(土へんに川)市の大亜湾原発内部で5月23日、放射性物質が漏れる事故が起きていたと公表した。中華電力では香港政府保安局に「燃料棒から微量の放射性物質が漏れたが、外部や原発の運転に影響はない」と報告した。人的被害の有無などは不明。一方で中国当局は放射線漏洩について明らかにしておらず、3週間以上も原発事故を隠蔽(いんぺい)していたことになる。大亜湾原発は1994年に稼働した。香港市内から直線距離でわずか50キロほどの位置にある。(上海 河崎真澄)