自民党が谷垣総裁を長とする「シャドーキャビネット(影の内閣)」の設置などの組織改編を通じ、総裁が政策決定などの場で直接、リーダーシップを発揮する「野党型」組織への衣替えを目指している。 14日の組織改編では、政府・与党提出法案への賛否の決定や対案作成を行う「影の内閣」のほか、〈1〉中長期の国の施策を立案する「国家戦略本部」(本部長・谷垣総裁)の設置〈2〉衆参の国会対応の連携強化などを目的とする、幹事長室、政務調査会、国対委員会幹部による「国会戦略調整会議」の新設〈3〉幹事長の下にあった報道局の広報本部への移管――などを行った。 石原幹事長は同日の記者会見で、影の内閣について、「谷垣総裁が首相、石破政調会長が官房長官(役を務める)。これにより、党運営、選挙、政策の党の基本3分野のすべてに総裁が参加する」と説明した。