魚雷には接触信管による直撃爆破と磁気信管による近接爆破という二種類の起爆方式があります。磁気信管による近接爆破は対水上艦で使用する場合、目標艦底の真下で起爆するように調整する為に、艦底爆破とも呼びます。現代の対水上艦用の長魚雷はこの磁気信管を用いた艦底爆破方式が主流となっています。一方で対潜水艦用の短魚雷はHEAT弾頭と接触信管が多いので、混同に注意して下さい。韓国コルベット撃沈事件で北朝鮮が使用した「CHT-02D」魚雷は誘導式の長魚雷で起爆装置は磁気信管です。 磁気信管には接触信管に比べて大きな利点が二つあります。一つが魚雷の命中角度を気にしなくて済む事、もう一つがバブルパルスによる高い打撃力で防御の弱い艦底を打てる事です。先ず最初に命中角度の話を解説します。水上艦を目標に狙った場合、接触信管では目標の真横の腹に当てる必要があります。接触信管は浅い角度で当たると作動不良を起こし易く、命