北朝鮮メディアは14日、新型ICBM「火星18」が3段式の推進体で発射され、分離する際に発射角度を変えたと公表した。日本の領域内への落下予測に伴い全国瞬時警報システム(Jアラート)が発出され、その後訂正された問題で、日韓の関係者は探知後の飛行角度変更が影響したとの見方を示した。 朝鮮中央通信は、今回の火星18が「周辺国家の安全を考慮」し、1段目の推進体が通常軌道で発射された後、2、3段目の分離・点火以降はロフテッド軌道と呼ばれる高角度で飛行したと説明。火星18の初の発射実験にあたり、技術上のリスクを低減する狙いから、1段目を通常軌道で発射した可能性がある。 ミサイルが防衛当局のレーダーから「消えた」要因について、韓国国防安保フォーラムの辛宗祐(シン・ジョンウ)事務局長は「探知後に飛行状況が変化したことが影響したのだろう」と指摘。その上で「一秒を争う警報発令の判断としては適切だった」との見解