兵庫県姫路市は21日、夫から家庭内暴力(DV)の被害を受けた女性の転居先の住民票を、誤って夫に交付したと発表した。 市は精神的な苦痛を与えたとして、女性に慰謝料30万円を支払うことで同日、示談が成立した。 市によると、女性は夫から逃れるため転居後の昨年9月、住民基本台帳法に基づいて交付制限を申し出た。しかし、10月1日、夫が窓口で女性の住民票の交付を申請した際、臨時職員が端末画面に制限を示す警告が出ていたのを見落として、住民票を渡したという。翌日、夫が女性の新住所を訪ね、女性が通報した姫路署から市に連絡があった。