<sui−setsu> ドイツという国はなにごとについてもきちんとするのが国民性であるが、ドイツ連邦会計検査院の今度の要求には感心させられた。 ドイツは冷戦期に、旧ソ連の侵攻にそなえて、保有する金を米国、英国、フランスに分散保管してもらった。その保管状況について定期的に検査すべきだというのである。何でもない要求のように聞こえるが、非常に重大な疑念の表明である。 「彼らはまさか、ドイツの金を売り払ったり、鉛をまぜて変造し純金分をかすめとったりしていないだろうね」。そう言外に言っている。 ドイツは3396トンの金を保有する。米国に次いで世界2位。このうち1536トンを米国に、450トンを英国に、374トンをフランスに預けていると言われる。 確かにニューヨーク連銀の秘密主義は徹底していて、ドイツ連銀の担当官が金をチェックに行っても十分には見せてくれないようだ。自分の金なのになぜチェックできないの
【ジャカルタ佐藤賢二郎】インドネシア国軍の兵士が東部パプア州で住民を拷問する様子を撮影したとされる映像が流出し、その残虐さが問題になっている。パプアでは今も分離独立を求める武装組織による小規模の武装闘争が続き、これを弾圧する国軍や警察による住民への人権侵害が報告されている。国軍のスハルトノ長官は18日、調査を命じたことを明かし、「関与が明らかになった兵士は法的な裁きを受ける」と話した。 映像は「パプア解放軍」を名乗る投稿者が先週末、動画共有サイト「ユーチューブ」に投稿した。約10分間、2人のパプア人が拷問を受ける場面が記録されており、映像の属性情報などから3月に撮影されたとみられる。 1人は首や鼻にナイフを押しつけられ、顔を何度も平手でたたかれている。もう1人は全裸で横にされ、兵士とみられる男が「武器はどこにある」と尋問しながら足で踏みつけ、熱した棒で男性器を焼いている。「お前はうそつきだ
日銀が一段の金融緩和に踏み切った。新しい基金を設け、金融機関が保有する国債などの金融資産を日銀が買い取ることと、それに伴い、これまで年0・1%に維持してきた政策金利が一層低下することを容認するというものだ。従来の緩和策の拡充・強化というより、日銀が新たな領域に足を踏み入れたと見ることができる。 背景には海外経済の減速懸念を受けた円高の進行がある。株安や企業経営者のマインド悪化を通じて景気が腰折れするかもしれないと日銀は判断した模様だ。11月には米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が追加の量的緩和を決定すると市場では見られている。ドル売りが加速し、一層、円高になる恐れがあり、日銀として備えの手を打っておこうということなのだろう。 しかし、ドル安の流れを日銀の政策で大きく変えることは難しい。FRBに匹敵するような大規模の量的緩和を日本が実施することが可能だとは考えにくい。 一方、
台湾行政院(内閣)は今月15日、台湾が実効支配する南シナ海の東沙諸島を海外メディアに公開し、領有権をアピールした。中国が南シナ海での海洋権益の拡大を図っているのに対し、関係各国は領有権の主張を強めながら、米国との連携を深めている。しかし、主要国と外交関係のない台湾はこの流れに乗れず、影の薄さに危機感を募らせている。【東沙諸島(南シナ海)で大谷麻由美】 東沙諸島には台北から軍用機で約90分で到着。台湾(中華民国)が1946年から実効支配しており、中国も領有権を主張する。直径約25キロのサンゴ環礁で形成され、中心となる東沙島の面積は1・74平方キロ。白い砂浜とコバルトブルーの海が目前に広がる。サンゴは約300種、魚は600種、島に生息する鳥と植物はそれぞれ200種以上と豊かな自然が残っている。 一般住民はいない。だが、自然破壊の危機は潜んでいる。98年は水温の上昇による白化現象でサンゴが大量に
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く