6月4日開催の版元ドットコム会員集会では、福島県から南相馬市立中央図書館の早川光彦・副館長をお招きして、「図書館の役割と可能性」をお話いただくことになりました。 「早川さん」と聞いてピンと来る方は、図書館業界にお詳しい方だと思いますが、石橋毅史さんの『「本屋」は死なない』で元さわや書店の伊藤清彦さんが「図書館にもバケモンはいる」と形容された人物と言えば、「あの人か!」と思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 岩手県内の図書館に勤めていた早川さんは、2004年に原町市(現南相馬市)に“ヘッドハンティング”され、新中央図書館の立ち上げに奔走され ました。しかし、開館から1年3カ月後に震災と原発災害に見舞われ、半年間の休館を余議なくされたといいます。 さらには、いまなお多くの市民が避難生活を続けている現状ですが、今回は「震災に触れないわけにいかないと思いますが、出版社にとってじつはよく