ライター・編集者の飯田一史さんとSF・文芸評論家の藤田直哉さんによる、話題の作品をランダムに取り上げて時評する文化放談。今回は『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』について語り合います。 藤田 『シン・ゴジラ』の円盤も発売されたタイミングなので、遅ればせながらですが、『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』について話したいと思います。 『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』は、『シン・ゴジラ』に関する「公式記録集」です。 単なる記録集に留まらず、これ自体が作品だという印象を受けました。『シン・ゴジラ』のありえた別の展開を示す豊富な資料が載っている貴重な一冊でした。1万円で、重さ3キロというすごい本だけど、買うだけの価値はありました。 飯田 スタジオカラーが『新劇場版ヱヴァンゲリヲン』でも毎回刊行しているのと同様のスタイルの、とんでもない物量のメイキング本ですね(ただしキャストのインタビューはない)。当初
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