【1月11日 時事通信社】ロシア・シベリアのイルクーツク州の裁判所は10日、22人の女性を殺害したとして終身刑となった元警官のミハイル・ポプコフ被告(53)が、さらに59件の殺人を自供したため新たな公判を開始した。ロシア通信などが報じた。 新たな殺人が認定されれば、ポプコフ被告は80人以上を殺害したことになり、ロシア史上最悪の大量殺人犯になる可能性がある。旧ソ連時代には50人以上を殺害したアンドレイ・チカチーロがいる。被告の供述通りに新たな遺体も発見された。 ポプコフ被告は地元の町から売春婦を一掃する「清掃人」を自称。1992年ごろからイルクーツク州で殺人を重ねた。警官時代、深夜に女性に声を掛け、自らが運転する警察車両に乗せて殺害することもあった。2012年に逮捕され、15年に終身刑の判決を受けた。(c)時事通信社