セキュリティ・キャンプでは、誰が困るのか、どこまで追われるのか、どんな償いが必要で人生の時間が失われるのかまで具体的に想像させる。さらに警察や法曹のキャリアの話、仕事の裏側といった雑談も交えることで、彼らが敵ではなく、同じ社会の側にいる大人だと伝える。この距離感も大事だ。 最後には、「法廷の場で再会することがないように」、という言葉を冗談抜きで投げかける。その一言の重さは、参加者の胸に確実に残る。さらに、必ず「迷ったら相談してほしい」という言葉を添え、一線を越える手前で立ち止まれる場所を示すことも大切にしている。 一線を越えないために必要な「身近な相談先」 倫理教育と同時に身近な相談先を用意することは、未成年のサイバー犯罪を防ぐための重要なポイントとなる。怪しい誘いを受けたとき、断っても大丈夫なのかわからない、周りに相談できる人がいない、間違いそうになったときに止めてくれる人がいない――そ

