登米市民有志が長沼ボート場に設置した看板。五輪の「会場誘致」から「キャンプ地誘致」を訴える文面に変更された=宮城県登米市迫町 2020年東京五輪・パラリンピックのボート、カヌー・スプリント会場の候補地だった宮城県長沼ボート場(宮城県登米市)を巡り、小池百合子東京都知事らが示した事前合宿地としての活用案に地元関係者が冷めた視線を送っている。会場変更問題では最後にはしごを外されただけに、「今回も単なる空手形では」と懐疑的な見方が広がる。 国際オリンピック委員会(IOC)、大会組織委員会、東京都、政府の4者が11月29日に東京都内で開いたトップ級会合で、長沼での開催を見送り、「海の森水上競技場」(東京都)をコストを抑えて新設することが固まった。 会合では、小池知事が「長沼は事前合宿地として活用可能」と宮城への配慮を明言。IOCのコーツ副会長も「活用を約束する」と協力姿勢を示した。 落選した
福島県内で根強い人気の飲料商品「酪王カフェオレ」のテーマソングが誕生した。東京電力福島第1原発事故の風評を振り払って発売40年を迎えたのを記念し、福島市のシンガー・ソングライターMANAMIさん(24)が作詞作曲。「一口飲んだら たちまちハッピー♪」と本人が歌うテレビCMも県内で放映されている。 商品は、酪王乳業(福島県郡山市)が創業1年後の1976年に発売した。牛乳の割合が約6割とやや多く、程よい甘さが特徴。売り上げの8割が県内という「福島のソウルドリンク」だ。 原発事故後、県産商品に対する風評が高まった際、東京の漫画家が「そんなことより酪王カフェオレおいしい」とネット上で激励。投稿が拡散して知名度が上がった。売り上げは事故前の2割増に急伸。事故後に2割以上落ち込んだ会社全体の売上高も1割減の水準まで回復した。 MANAMIさんはローカル鉄道の福島交通飯坂線の応援歌なども手掛ける。
東北楽天は10日、広島との交流戦で発売30年を迎える野球のテレビゲーム「ファミリースタジアム(略称・ファミスタ)」と協力した企画「ファミスタナイター」を球界で初めて開催した。大型ビジョンでテレビゲーム機時代の懐かしい電子音のBGMや映像を取り入れながら選手紹介するなど、ゲームの世界観が再現された。 試合前に大型ビジョンで実際にファミスタをプレーし、本塁打数を競う企画もあった。山形市の公務員槙光典さん(44)が優勝して、景品として藤田のサインボールを手にした。30年前の第1作からプレーしているといい「昔取ったきねづかでいい結果が出せた。当時を知る世代として、ファミスタずくめの一日を過ごせてよかった」と喜んだ。 18歳のオコエのように「ファミリーコンピュータの機械自体見たことがない」という人もいるなど、40歳前後に対象年齢を絞った企画だったが、球場には2万3000人以上が集まった。球団は「
宮城県亘理町は町内の常磐自動車道鳥の海スマートインターチェンジ(IC)出口付近に、町をPRするユニークな看板を設置した。故石原裕次郎さんの物まねで人気のタレント、ゆうたろうさんの鋭い視線が印象的。町の担当者は「インパクトを重視した。まずは町に関心を持ってもらいたい」と話す。 看板設置は、宮城県岩沼市と共同で両市町の魅力を発信する「あぶくまリバーサイドにぎわい創出事業」の一環。縦2.4メートル、横3.9メートルで、費用は580万円。ICを出るとすぐ目に付く場所に立て、鳥の海が背景のゆうたろうさんの特大写真が観光客らを出迎える。 芸名に「わたり」が入る俳優渡哲也さんと石原さんの縁が深いことから、にぎわい創出事業は映画館で上映されるCMにも起用するなど、ゆうたろうさんにPR役を託している。
震災から半年後にあった岩手県大槌町の合同供養祭で、香川県小豆島町から贈られた菊を海にささげる遺族ら=2011年9月 選抜高校野球大会(20日開幕・甲子園)で21日、釜石と小豆島(香川)が対戦することに、岩手県大槌町赤浜地区の一部住民が特別な思いを抱いている。かつて約870キロ離れた小豆島から先祖が移り住んだという伝承があり「小豆島」「小豆嶋」の姓を持つからだ。21世紀枠同士の組み合わせに加え、釜石の主戦岩間大選手(17)は赤浜出身。町は東日本大震災で大きな被害を受け島から支援を受けた経緯もあり、不思議な縁を感じている。 姓は島名と異なり「しょうずしま」と読み、震災前は十数軒あり、現在も仮設住宅などに住む。名乗り始めた人が移住した時期は江戸時代末期とも言われるが、はっきりしない。 水産加工会社社長の小豆嶋敏明さん(53)は「もちろん赤浜育ちの岩間さんに勝ってほしいが、名前の由来を考えると
ホーム最終戦の試合後のセレモニーで、サポーターに新スタジアム構想の実現を誓った高橋氏=7日、天童市のNDソフトスタジアム山形 サッカーJ1山形を運営するモンテディオ山形(天童市)の高橋節前社長が、県などの株主から事実上解任された真意をめぐり、臆測が広がっている。株主は「社長は成績不振など全般的な責任を負う立場」と説明するが、半ば抜き打ちで臨時株主総会を開くなど、一連の経過には不可解な点が多い。高橋氏と吉村美栄子知事に新スタジアムへの温度差もあったため、解任理由を額面通りに受け止めるサポーターは少ない。 <責任論に不服も> 「誰も責任を取ることなく進むのはプロスポーツの企業としてどうなのか」 主要株主、県スポーツ振興21世紀協会の細谷知行理事長(副知事)は、26日の臨時株主総会後の記者会見で、高橋氏に退任を迫った理由をこう説明した。 (1)J2降格などの成績不振(2)選手補強の少なさ(
東北楽天の星野仙一球団副会長(68)は11日、河北新報社の取材に応じ、監督交代劇に至った経緯やチーム編成の抱負などを語った。一問一答は次の通り。 -大久保博元監督の辞任の理由に三木谷浩史オーナーの現場への関与が挙げられた。 「(大久保前監督に)言ったんだ。『お前が介入させてるんじゃないか』と。思うようにいかないと言ってるけど、論理的、数字的にこういう風にやりたいと(オーナーを)説得しなかった責任はある」 「自分が監督のときもオーナーから意見はあったけど、そっくりそのまま受けてはこなかった。野球はこっちが専門なんだから、理論で攻めれば無理には言ってこない。それを(大久保前監督は)コーチ会議などで『オーナーが言ってるから仕方ないじゃないか』と逃げてしまってはどうしようもない」 -今季の半ばに田代富雄打撃コーチが辞任した。 「田代からすぐ『(星野さんから託された大久保氏のサポート役が)
人気グループ「嵐」のコンサートが開かれた宮城県利府町の宮城スタジアムで27日、サッカー女子、プレナスなでしこリーグの仙台レディース(仙台L)-千葉戦が開かれた。大勢の嵐ファンが訪れた直後の試合で、芝生の状態が心配されたが、最新素材のマットが活躍し、ピッチ状態はおおむね良好。試合は無事に終了した。万全の対策が功を奏し、関係者は胸をなで下ろした。 コンサートは秋の大型連休(19~23日)中の4日間で、計20万人以上を動員。ピッチ上に観客の一部を入れ、大型舞台を設置して行われた。施設を管理する宮城県スポーツ振興財団は「(休演日を含む)5日間芝を覆い、20万人のイベントを開くのは全国でも聞いたことがない」として、ピッチ保全の準備を進めた。 同財団によると、4~6月、実際に5日間通してピッチの上にマットを敷き詰め、負荷の調査を6回行った。結果、ピッチを覆っても光と空気を通し、芝生の光合成を阻害し
休日が5日続く秋の大型連休「シルバーウイーク」が19日、始まった。期間中の4日間、人気グループ「嵐」のコンサートがある宮城県の玄関口JR仙台駅は、全国から集まった大勢の嵐ファンと行楽客でごった返した。 仙台駅のコンコースは早朝から、利府町の宮城スタジアムで開かれる嵐のコンサートに向かうファンらが続々と到着。構内に掲げられたメンバーの広告ポスターを、スマートフォンで撮影する姿が多く見られた。 コンサートのため、東京から友人と2人で訪れた会社員井熊一恵さん(20)は「仙台は初めて。仙台で食事などもしたいけど、ホテルが取れなかったので日帰りです」と話した。 東北・山形新幹線は、下り自由席の乗車率が軒並み100%近くに達し、東京発盛岡行き「やまびこ43号」は150%となった。東北自動車道も行楽地などに向かう車で混雑した。
東日本大震災の被災地への思いは、1枚の写真との出合いがきっかけだった。気仙沼市でがれきの中、唇をかみしめて水を運ぶ少年。10日死去した俳優の高倉健さんは、最後の主演映画「あなたへ」(2012年公開)の台本にこの写真を貼り、持ち歩いていたという。高倉さんは被災地のことを常に胸に刻み、少年と心の交流を続けていた。 がれきの中を歩く少年は、同市鹿折中2年の松本魁翔(かいと)君(14)。震災の津波で同市新浜町の自宅が全壊し、近くの親類の家に身を寄せていた当時小学4年の松本君は「みんなの役に立ちたい」と黙々と井戸水を運んでいた。 高倉さんは新聞から切り抜いた写真を「宝物」と言って台本に貼り付け「毎朝、写真を見るとぎゅっと気合が入る」と語っていた。 高倉さんと松本君は手紙も交わしている。「気仙沼を立派にして健さんを招待したい」と松本君が送った手紙に昨年4月、高倉さんから返事が届いた。「常に被災地
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く