フォトグラファー、平間至はいったい濱口祐自のどこに惹かれるのか? 彼は言う。濱口には「どこか(グレン・)グールドを思わせる演奏力と生と死の間に立っているかのような音楽性」があると(2月に東京・ニコンプラザ新宿で行われた〈濱口祐自と那智勝浦〉展での平間のコメントより)。平間に感銘を与えたのは、濱口が心身共に擦り切れる寸前まで自身を追い込んで作り上げた渾身の一枚『竹林パワーの夢』。牧歌的な雰囲気のなかに胸が締め付けられるような寂寥感が漂うこの処女作の向こうに、彼は彼岸と此岸の境界線をみたのかもしれない。確か、最初に彼がSNSで濱口について発言したのは2014年初頭だった。メジャー・デビューを果たす数か月前のことだ。最近はほとんど濱口とグールドしか聴いていない、といった内容の呟きはすごく印象に残った。 両者の初対面はそれから半年ほど経ったあと。先日惜しまれながら閉店した東京・西麻布の〈音楽実験室
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