一昔前までは、顕微鏡を用いて寄生虫であるギョウ虫の卵や虫そのものの発見を目的としていた「検便」。ご年配の方と検便のお話をしていると、マッチ箱に詰めて……というお話がよく出てきます。 しかし、ギョウ虫検査はシールでの虫卵の確認に移行されており、そもそも近年ではギョウ虫の罹患者数は激減しています。 では、今の「検便」では何を検査しているのでしょうか? もちろん寄生虫の有無を確認する手段でもありますが、それ以外にも、ノロウイルスなどの細菌の有無や、大腸ポリープや大腸がんなど、消化器疾患の有無を判断する上で大変有用な検査としての役割を持っています。その中でも、今回は消化器疾患の有無を診断する「便潜血検査」の方法と、検査時の注意点について解説します。 便潜血とは……見た目で分からない血便も。病気の早期発見に 便に血が混じるという状態は色々なケースでみられます。例えば、胃炎や胃潰瘍など粘膜の表面に炎症
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