五千円札に描かれている女の人って誰だかご存じですか?代表作「たけくらべ」で有名な「樋口一葉」という女流作家です。借金で大変苦労し、24歳の若さにして亡くなったことで知られる樋口一葉ですが、その葬儀はどのようなものだったのでしょうか。 小説「たけくらべ」に描かれる「火葬」と日記から見る明治の「拾骨」文化 四季絶間たえまなき日暮里の火の光りも彼あれが人を焼く烟けぶりかとうら悲しく 引用:『たけくらべ』 樋口一葉 樋口一葉の代表作『たけくらべ』に日暮里の火葬場の様子が書かれている一節です。東京など都市部では火葬が始まっており、この日暮里の火葬場は樋口一葉が「四季絶間なき」と表現するように東京で最も火葬件数の多いもので、現在の大規模な町屋斎場の前身です。 町屋火葬場は江戸五三昧の歴史を伝える。江戸五三昧とは、千駄木・桐ヶ谷・渋谷・炮縁新田・小塚原にあった火葬場をいう。小塚原の火葬場は寛文九年(16