『みずうみ』(原題:Immensee)は、ドイツの作家テオドール・シュトルムが1849年に発表した小説である。1851年に刊行された"Sommergeschichten und Lieder"(夏の物語と歌)という短篇集に収録された。原題は『インメン湖』(みつばち湖)で、作中ではエーリヒの邸宅がこの湖のほとりにあるという設定になっている。シュトルムの故郷フーズムのあるシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州には、大小数多くの湖のある湖沼地帯があり、その風土をモチーフにしているが、湖の名前は架空のものである。 物語は老人となったラインハルトの回想という形式を採っている。 少年ラインハルトは小さい頃から5歳年下の少女エリーザベトを慕い、またエリーザベトもラインハルトを慕っていた。しかし、ラインハルトは大学生となって彼女と離ればなれになる。復活祭の日に帰省したとき、ラインハルトはエリーザベトとの間になに