埼玉県の稲作は、4月に田植えをして8月に収穫する県東部地域を中心とする早期栽培から、7月初めまで田植えをして10月後半に収穫する県北部地域の麦あと栽培など多岐にわたり、それぞれ地域の条件を生かした米づくりが展開されています。 注)上の図は各地域の代表的な作期を表していますが、いずれの地域においても、表記とは異なる作期で栽培されている水田もあります。 県東部地域では早期・早植栽培が行われることから、作付品種は「コシヒカリ」や「彩のかがやき」が中心となっています。県北部地域ではビール麦や小麦の収穫後に田植えを行うため、「彩のきずな」や「彩のかがやき」の作付が中心となっています。 作付面積は、令和5年は約28,400ヘクタール、全国第17位(令和5年産)となっています。 作付品種の移り変わり 昭和50年代に8割程度のシェアを占めていた「日本晴」は、縞葉枯病(しまはがれびょう)というイネの病気の大