妻を気遣う一茶の手紙 新出句含む資料計45点、京都で発見 上水内郡信濃町出身で江戸時代の俳人小林一茶(1763~1827年)が妻きくに宛てた手紙と、新出句9句を含む一茶に関する新資料44点が張られた折り本「柏原雅集(がしゅう)」が新たに見つかった。 一茶がきくに宛てた手紙はこれまでに2通しか確認されておらず、一茶研究の第一人者の矢羽勝幸・二松学舎大客員教授(上田市)は「とても珍しい資料」と評価。この手紙を含め計45点の新資料が確認されたことについて「一度にこれだけの資料が見つかることはまずない」としている。 いずれの資料も、一茶の資料を集めた長野市出身で京都の俳人小林恒堂(こうどう)(1882~1936年)の京都市内の子孫宅から見つかった。昨年11月に自宅にあるのを見つけて信濃町の一茶記念館に持ち込み、同館と矢羽さんが確認した。 手紙は、善光寺にいた一茶が信濃町柏原にいるきくに出した。縦1