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ブックマーク / f59.aaacafe.ne.jp/~walkinon (1)

  • ダイアン・アーバスを読む試み

    写真に興味を持つようになったのは、撮り手によって写真があまりにも違うことに気がついたときからだ。 風景でも物でもそうなのだけれど、とりわけ人物写真ではその違いが顕著になる。 同じ人物を撮ったとは思えないことさえあった。 試しに友だちとカメラを交換して撮ってみた。 結果はおなじだった。 私のカメラで撮った友だちの写真は、あくまでも彼女の写真であり、彼女のカメラで撮った私の写真は、どうやっても私が撮ったものにしか見えなかった。 撮り手によって、被写体は姿を変えるのだ。 それはどういうことなのだろう。 写真というのは、カメラが、言い換えれば機械が撮っているのではないのか? 撮り手というのは、シャッターを押しているだけなのではないのか? ひとの「まなざし」というのは、そこまで力を持つものなのだろうか。 そのときから、わたしは写真を「何が写っているか」ではなく、「だれが写したか」見るようになった。

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