■■第1章:ヒトラーの少年時代 ■極めて裕福な家庭で育てられていたヒトラー少年 ●ヒトラーは1889年4月20日、オーストリアのブラウナウで誕生した。 赤ん坊時代のヒトラー ヒトラーには自分を含めて6人の兄弟がいたが、 彼と妹パウラを除いた他の4人はことごとく幼児や 乳児の時に夭折(ようせつ)してしまった。早死にの “血の系譜”に生まれたことに対する恐怖心はヒトラーの 無意識に取り憑き、生涯彼を苦しめたといわれている。 ※ ちなみに、ヒトラーには腹違いの兄と姉がいた。兄の アロイス2世は、14歳(ヒトラー7歳)の時に家出して、 以後、二度とヒトラーの家に現れなかった。姉のアンゲラは 娘ゲリの死後、エヴァ・ブラウンと対立し、1935年に 「ヒトラーの山荘」から退去。その直後に、マルティン・ ハミッチュ教授と再婚したが、アンゲラは異母弟の ヒトラーに拒絶された恥辱で苦しんだという。 ●ヒトラー