少女の殺意は親に向けられていた -佐世保同級生殺害事件の真実- ▼ 闇に葬られた真相 長崎県佐世保市の小学校で、小学校6年生の11才の少女が同級生の少女の首をカッターナイフで切って殺すと言ういたましい事件が起きてから、すでに2ヶ月がたとうとしている。 この事件は、7年前の神戸での小学生連続殺傷事件、昨年の長崎での幼児殺害事件と続く、子供が子供を殺す事件の流れの中で起きたものだが、初めて少女が起こした殺人事件だったが故に、先の2件以上に社会へ大きな衝撃を与えた。事件後、事件の直接のきっかけとなったインターネットへの小学生の関わりや、事件の一つのヒントとされた映画の子供の精神へ与える影響が問題とされたり、事件を起こした少女の事件前のさまざまなシグナルを見逃してしまった学校教育のありかたなどが問題とされたが、どれも事件の本質に迫ったものではなく、事件のきっかけや周辺の出来事を問題にしたにすぎず、