Rashīd al-Dīn Faḍl-Allāh al-Hamadānī; Karl Jahn (ed.), Tārīkh-i mubārak-i ghāzānī: Dāstān-i Ghāzān Khān. Ābādan: Nashr-i Purshish, 2009/10 (First. London: Luzac & Co., 1940). この週末は札幌にてじっくりとペルシア語史料を読む時間が取れました。というわけで、『集史』の最後を飾るガザン紀を読了。これまではモハンマド・ロウシャンらの校訂本を読んできたのですが、今回はガザン紀に特化したカール・ヤーンの校訂本を読みました(イランで刊行されたリプリント版ですが)。この選択に特段の意味を持たせられれば非常に学者らしく振舞えるのですが、実際には移動中に読むこともあり、持ち運びやすい版をということです…。ただ、カール・ヤーンの緻密な校訂