昨年5月にリニューアルオープンした久松湯を訪ねた。西武池袋線桜台駅から徒歩5分、店の前に立ってみると……おおっ、まるで美術館か博物館のよう! 「地元の人も、銭湯ができたってまだ気づいてない人がいるみたい」と笑うのはご主人の風間幸雄さん。なんでも改装にあたっては「これまでにない銭湯を作りたい」というコンセプトで挑んだとのこと。 ホテルのようなフロントの先にある浴室は、白と黒のモノトーンで統一され、なんともシックでオシャレ。壁際に水風呂、電気風呂と3つのジェットを備えた大浴槽、血行促進に効果がある炭酸泉と湯船が並ぶ。 そして、傍らのドアを開けると露天風呂。湯船に張られている茶褐色のお湯は、新たに掘削された天然温泉だ。地下1500mからくみ上げたナトリウム―塩化物強塩の温泉は、有馬温泉の成分に似ており、保湿効果が高く関節痛や神経痛などに効果があるとのこと。露天の開放感が味わえ、お湯が温泉ときたら