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ブックマーク / www.dogustat.com (1)

  • ボリス ヴィアン 『心臓抜き』 | 土偶StaticRoute

    以前同作家の『日々の泡』を読んだけど、その時は「シュールで耽美で何ともいえん世界」という感じでそれほどのインパクトは無かったような気がする。 でも読んでだいぶ時間がたってもクロエの肺の中に睡蓮が咲くという奇病とか「貧乏人のとむらい」とかの彼の描くモチーフがずっと印象に残ったままどんどん大きくなるような感じで、どうやら私はこの作家が好きらしいという事に気付いた。 そう言うわけもあり、ボリス・ヴィアン『心臓抜き』を読了。やっぱり私はこの世界が大好きなようだ。 今から50年ほど前のやけど、全然そんな感じがせん。 彼の描く歎美な世界は一見、稲垣足穂に似たような感じがするけど、稲垣足穂が無機的で宇宙的で透明な感覚であるとすると、ボリス・ヴィアンは有機的で生物的でカラフルな雰囲気がするのだ。 例のごとくストーリーはあって無いようなものやけど、生まれた時から空白のままの成人で、他人の欲望で自分の空白を

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