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ブックマーク / yamada10-07.hateblo.jp (9)

  • 『ど根性ガエルの娘』作品の外に実在する登場人物とそこから生まれる奇妙な面白さの話 - ポンコツ山田.com

    1月20日の夜、にわかに私のtwitterのTLが騒がしくなりました。多くの人がある作品について語り、また感想のリツイートをしだしたのです。 その作品とは『ど根性ガエルの娘』。同日に第15話がアップされると、その内容に衝撃を受けた人が非常に多かったようです。 ヤングアニマルDensi ど根性ガエルの娘/大月悠祐子 ど根性ガエルの娘 1 (ヤングアニマルコミックス) 作者: 大月悠祐子出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2016/11/01メディア: Kindle版この商品を含むブログ (5件) を見る同作は、70年代に一世を風靡した漫画『ど根性ガエル』の作者、吉沢やすみ先生を父に持つ、漫画家の大月悠祐子先生によるエッセイ漫画です。 「お父さんは大ヒット漫画家で、でも漫画で苦しんで荒れて、家族は…」という作品解説のページにあるように、若くして大ヒット漫画家になった吉沢先生ですが、『ど根性ガエ

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  • 『3月のライオン』いじめ問題についての雑感の話 - ポンコツ山田.com

    7巻でとりあえずの決着を見た『3月のライオンいじめ問題について、軽い雑感をば。 3月のライオン 7 (ジェッツコミックス) 作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2012/03/23メディア: コミック購入: 19人 クリック: 1,288回この商品を含むブログ (328件) を見るまずは、しほやひなをいじめたでなく、ただ周りで傍観していた級友たちについて。 しほやひなをいじめていた主犯格は高城のグループですが、それ以外の人間も彼女らを助けることはせず、結果的には間接的にいじめに加担していたことになります。いじめは、実際にいじめていなくてもそれを止めずに傍観していれば同罪だ、というようなことはよく聞かれます。いじめられている人間にとってはその通りなのでしょう。助けを求めて周囲を見回しても、そこから手が差し伸べられなければより深い絶望に叩き落されるばかり。『3月のライオン

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    amanoiwato 2015/10/12
    高城は単に家庭や親に対する鬱屈を弱い相手にぶつけていただけだと思う。本人がそれを言語化して自覚出来ていないのが一番の問題。かの学年主任はそれを促そうとしていたのだが。
  • 『暗殺教室』と『ネウロ』に見る、「成長」についての主人公とラスボスの違いの話 - ポンコツ山田.com

    『暗殺教室』の5巻が発売しましたね。茅野さんと倉橋さんがかわいいですね。 暗殺教室 5 (ジャンプコミックス) 作者: 松井優征出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/07/04メディア: コミックこの商品を含むブログ (43件) を見る暗殺対象は軽く月を半分ばかし消し飛ばせる超生物の先生で、でもその先生は先生として非常に優秀で、生徒たちは以前よりよっぽど生き生きしていて、先生を殺すために日々研鑽していて、とまあかなりクレイジーな作品ではありますが、この作品では登場人物たちの変化・成長というものが強く意識して描かれています。それは生徒たちだけでなく、生徒たちを優秀な暗殺者として育てるべく防衛省から出向している教官であったり、殺せんせーを殺すために送り込まれたモノホンの暗殺者だったりと、年齢を問いません。 で、この「成長」というキーワードは、前作にして松井先生の初連載作である『魔人探偵

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    amanoiwato
    amanoiwato 2015/07/06
    進化の方向を一元化するより多様化させたほうが、かえって種全体の生存率や進化の効率は上がるんだよね。
  • 地球のために、中学生たちは先生を殺す 『暗殺教室』の話 - ポンコツ山田.com

    名だたる進学校である椚ヶ丘中学校。しかし3-Eは、成績不振者や素行不良の生徒ばかりを集めた隔離クラスだった。ある日、そこに新しく配属された教師は、月の7割を蒸発させ、永遠に三日月にしてしまった犯人である謎の怪物だった。それと一緒に教室へやってきた防衛相の人間が生徒たちに言う。 「単刀直入に言う この怪物を君達に殺して欲しい!!」 一年後には今度は地球を破壊すると明言している怪物こと「殺(ころ)せんせー」。地球の命運は、3-Eの生徒たちに託された…… 暗殺教室 1 (ジャンプコミックス) 作者: 松井優征出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/11/02メディア: コミック購入: 5人 クリック: 392回この商品を含むブログ (128件) を見るということで、松井優征先生の新作『暗殺教室』のレビューです。前作『魔人探偵脳噛ネウロ』でエキセントリックなデビューを果たした松井先生が、満を

    amanoiwato
    amanoiwato 2015/06/28
    『人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう』今になって読み返すと結構深い台詞。
  • 『暗殺教室』勝負のステージとラスボスの強さの話 - ポンコツ山田.com

    夏のバカンス兼暗殺旅行が、あわやクラスメート大量死になるところだった3年E組。黒幕である、かつて一瞬だけE組の担当となった鷹岡から指名を受け、彼と立ち向かったのが渚でした。 暗殺教室 9 (ジャンプコミックス) 作者: 松井優征出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/05/02メディア: コミックこの商品を含むブログ (33件) を見る※以下、9巻の内容に触れているので未読の人は注意。 以前とは違い、渚を侮ることなく気になっている、精鋭軍人である鷹岡。真正面から戦ってはまるで勝ち目のない彼に対し、渚がとった戦術は、老練の暗殺者・ロヴロから直々に教わった「必殺技」、だましでした。 ロヴロ曰く、一般的なイメージのそれとは違い、負けたら即死の緊張感の中で使われるだましは、その場の常識からは出てくるはずのないものであり、相手が実戦的な強さを備えていればいるほど効果的な技になる、と。 実

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    amanoiwato
    amanoiwato 2015/06/28
    勝負そのものや「強さ」自体に拘ってしまったのが理事長の敗因だったのかもしれない。
  • 『暗殺教室』「殺す」ことの意味の話 - ポンコツ山田.com

    死神編と渚家族編に区切りがついた、『暗殺教室』14巻。 暗殺教室 13 (ジャンプコミックス) 作者: 松井優征出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/03/04メディア: コミックこの商品を含むブログ (25件) を見るその中で、『暗殺教室』全編を通じて、私が今までちょいちょい引っかかっていたある事柄についても、一つの区切りになるような話が出てきました。 その事柄とは二つ。「殺すこと」と「親」です。 今回と次回、二回の記事で、その二点について思うところ書いていこうと思います。まずは「殺すこと」についてから。 「殺すこと」について初めて引っかかったのが、夏休み暗殺旅行編。直截的にはビッチ先生の告白ならぬ殺白です。彼女が初めて人を殺した時の生々しい記憶を語ってからの、 ねえ カラスマ 「殺す」ってどういう事か 当にわかってる? (9巻 p104) の発言。 それを踏まえた上で、少し遡

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  • 『暗殺教室』親の支配・価値観と、そこからの逃亡先の話 - ポンコツ山田.com

    前回の予告通り、『暗殺教室』の「親」から考えるお話です。 暗殺教室 13 (ジャンプコミックス) 作者: 松井優征出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/03/04メディア: コミックこの商品を含むブログ (25件) を見る13巻では渚の母親が初登場し、彼女の強烈さが遺憾なく描かれました。 彼女はいわゆる毒親毒親とは、明確な定義がある言葉ではありませんが、公約数的な言葉で言えば、子供に過度な悪影響を及ぼす親、といったところでしょうか。その形は、ベッタベタに甘やかす過干渉や、ネグレクトなどの極度に消極的なもの、あるいは虐待などの暴力的なものまで、様々なバリエーションがありますが、渚の母親・広海の毒は、過度な束縛、そして支配の形をとっています。 …いい渚 アンタは子供なんだから 人生の上手な渡り方なんてわかるはずないの 私がそういうのは全部知ってる 私とかお父さんみたくならないように…

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    amanoiwato
    amanoiwato 2015/06/24
    この解釈にはうなずけるが、だとすると、結局何だかんだでE組の生徒たちが揃って殺せんせーを自ら殺すラストになるのではないか。要は「親殺し」
  • 「G戦場ヘブンズドア」に見る、戦友を繋ぐ「手」の話 - ポンコツ山田.com

    「少女ファイト」6巻に懐かしの面子が出てきたので、思わず「G戦場ヘブンズドア」を読み返しました。 G戦場ヘヴンズドア 3集 (IKKI COMICS) 作者: 日橋ヨヲコ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2003/09/30メディア: コミック購入: 8人 クリック: 98回この商品を含むブログ (217件) を見る何度か言ってることですが、真に魅力的な作品は、時をおいて読み返すことで新たな発見があるもので、今回「G戦」を読み返して、作中で「手」が印象的に使われるていることに気づいたのですね。 「G戦」自体漫画(家)をモチーフにした作品ですので、その中で絵を描く手がクローズアップされやすいというのも当然といえば当然ですが、その動作とは直接関係ないところでも、「手」は登場人物たちの心情を強く表しています。 それを最初に思い知らされたのは、Air.4「マダアエナイ」です。 シーンは出版社に

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  • 漫画表現の中の、光を反射しない眼について - ポンコツ山田.com

    漫画の中でしばしば見かけられる表現として、「つや消しの眼」、「光を反射しない眼」があります。百聞は一見に如かずと言うことで、例をいくつか挙げてみましょう。 (うしおととら 愛蔵版 11巻 p143) (シンシア・ザ・ミッション 7巻 p66) (GS美神・極楽大作戦 愛蔵版 11巻 p122) こんな感じのヤツですね。 私たちは特に誰に説明されたわけでもなく、これらの表現を受け入れ、ある一定の解釈をしています。 大体の場合において、眼が光を反射していないキャラを見ると私たちは、「そのキャラは正気を失っている」のように解釈するのではないでしょうか。上で挙げた三つの例は、概ねその解釈に沿ったセレクトになっています。「うしとら」ではこのキャラは妖怪に操られ、「シンシア」では薬物で自由意志を失わされ、「GS美神」では偽物の映像、つまり人のものではない意思表明となっています。 そこから派生して*1

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