「色」は不思議だ。「色」についての話題はつきない。 古着屋をやってみて気づいたことがいくつかある。 *ピンクの着物が圧倒的に多い *帯は赤が多い *羽織はオレンジ系、赤系などの暖色が圧倒的に多い *夏物は青系が圧倒的に多い 古着屋が「多い」というのは、つまり、ある時期それが大量に売れたということだ。それが古着のマーケットにも大量に回ってくる。大量に回ってくるので、それが売れるか売れないかの話の以前に、「素敵な柄のアンティークの着物だね!でも、色がピンクでは・・・」とか「もう赤の帯はいらん。気づいたら店の在庫が赤ばっかりになっている」という愚痴になる。 上に書いた理由のひとつは明らかに季節的なもので、羽織を着る必要のある時期はある程度寒い時に限られるので、暖かな印象のある暖色系のものに人気があったのだろう。逆に、夏の薄手の着物には、涼し気な青系に人気が集まるのも理解できる。 ピンクの着物や振