質問者さんの解釈は実は微妙に違うのです。 「鎌倉時代が始まったのは1192年ではない」という言い方が正しいでしょう。 この辺、どちらから説明すべきか迷いますが、大筋から話すと、「日本史」というのは「皇国史観」からすれば、万世一系の朝廷の元で歴史を紡いできたことになっていますが、それに最も外れるのが「鎌倉時代初期」なのです。 まず、制度から考えると、現代の我々には「武家政権」=「幕府」=「征夷大将軍の政」という図式を認識しますが、必ずしもそうではないということです。 例えば、「豊臣秀吉」は「関白」になりましたが、これは、昔は「なれなかった」という解釈でしたが、最近では「ならなかった」のだという理解に変わっていますね。 「信長」も「将軍」を目指していない、彼らは別スタイルの「武家政権」を積極的に目指したのです。 ですが、「家康」が「征夷大将軍」という歴史的な選択肢を選んだので、イメージが完成し