【シリコンバレー時事】米インターネット検索最大手グーグルのシュミット最高経営責任者(CEO)は10日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで開かれたIT(情報技術)関連の国際会合で記者団に対し、中国事業からの撤退問題に「近く結論が出る」との見通しを明らかにした。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が伝えた。 1月中旬に発覚したグーグルに対するサイバー攻撃を契機に、同社は中国語サイト「グーグル・チャイナ」の検索結果表示に関する中国当局の事前検閲撤廃を要請。受け入れられない場合、サイト閉鎖や同国からの撤退も辞さない構えで当局と交渉を続けており、シュミット氏は「交渉は佳境を迎えている」と述べた。しかし、交渉の相手や内容、撤退の可能性などには言及しなかった。 【関連ニュース】 ・ 中国関与報道は「偏見」=グーグルへの攻撃を否定−新華社 ・ 軍は関係ない=グーグルへのサイバー