タグ

ブックマーク / morimori68.hatenablog.com (3)

  • 『戦争思想2015』(河出書房新社)加藤直樹論文について - 森永博雄のハッピー日記

    すぐれた時評集である。この中の、加藤直樹論文“「昭和十九年」を生きる”にしぼって紹介する。じっさい、これを読むだけでも元は取れるのではないだろうか? 現在は昭和十九年に酷似していると著者は言う。すなわち、あの戦争の末期だ。 GHQの占領と日米安保体制によって日は敗戦処理、植民地主義の清算をアウトソーシングできた。そのことは、フクイチの原発事故に対する支配層の無反省にもつながっているのではないか。著者はおおよそそのように指摘している。 著者は近代日の歩みを次のように整理している。すなわち、立身出世と進歩を軸とした帝国主義。帝国主義というと、右翼や資主義が思い浮かぶかもしれない。しかし「左」の潮流も例外ではなかった。たとえば中国の革命家に冷淡だった幸徳秋水(これについては、石母田正「幸徳秋水と中国」の参照が求められている)。そして、大阪事件を起こした大井憲太郎。 著者は「日米もし戦わば」

    『戦争思想2015』(河出書房新社)加藤直樹論文について - 森永博雄のハッピー日記
  • 市野川容孝『ヒューマニティーズ社会学』(岩波書店、2012年)の書評 - morimori_68の日記

    一言で言えば書は、タイムマシンに乗って、大学二回生だった自分に差し出してあげたいである。 その頃、社会学の目的とは何かとある先生に聞きに行ったことがある。すると彼は、 「マルクスはですね、人はみな平等であるべきなどとは一言も言っていないのですよ。」 と言った。この人はいったい何を言っているのだろう。 そのあと、社会学の意図するところは要するに社会的資源の最適配分にあり…などと、授業で述べた説明を滔々と繰り返して研究室に戻っていった。その中には彼に忠実な学生たちがいたようだった。私はしばらく立ちつくし、立ち去るしかなかった。今思えば、向こうにとっては、チンピラ学生を煙に巻くなどお茶の子さいさいという感じだったのだろう。(注) 書は、四半世紀前の私の問いに正面から答えるものである。すなわち社会学の目的は社会の役に立つことである。 書を要約すると、 (1) まず社会学という概念を始めて作

    市野川容孝『ヒューマニティーズ社会学』(岩波書店、2012年)の書評 - morimori_68の日記
  • 良いブック・リストのことなど - morimori_68の日記

    なんか匿名ダイアリー方面でブックリストがどうこうという話が盛り上がっているようだ。というわけで、有名な私立学校、麻布学園の発表している推薦図書リスト(2013年版)を見てみた。(PDFファイル) http://www.azabu-jh.ed.jp/syuppan/natsuyasuminiyondeokitai2013.pdf このブック・リストの良さは、それぞれのにコメントが付いているところ。今わたし自身が読んでみたいなあと思うもかなりある。 これに関連して、前にid:tari-Gさんの御教示をまとめたブック・リスト(社会科学入門書)もリンクしておこう。 http://d.hatena.ne.jp/morimori_68/20090308 この中のを読んで、これはこう思ったとか、あれはああだったといったご感想があれば、お気軽にコメントでもください。

    良いブック・リストのことなど - morimori_68の日記
  • 1