(前回から読む) 前回までで、「誰でもメディア」時代には有人メディアのみならず、無人メディアでも優れたメディアが組成できるという話をしました。そして、容器(メディア)の進化と共に編者のスキルというものが変容しているということを述べました。 そして、「誰でもメディア」のライバルは「誰でも」だからこそ、頭ひとつでも抜きん出ることの難しさにも触れました。今回は、アマチュアだらけの「誰でもメディア」から、それだけで食べていこうとするプロフェッショナルな「誰でもメディア」(特に有人メディア)に絞って、述べます。 メディアにおけるロングテールは、トルソー(胴体)が美味 本稿をお読みの皆さんは、すでにご存知かと思われますが、一時期喧伝されたロングテール・モデルを頭に思い浮かべてみてください。それは恐竜をイメージし、左に頭の部分が、そして右側に長いシッポが延々と続くグラフになります(図1)。縦軸が商品の販