2014年03月26日19:37 カテゴリ 「史学は危機」か? 2~3日前に、ある日本史の月刊誌が届きました。巻頭のS氏の論文に、小生の論文が2か所肯定的に引用されていました。素直に嬉しいことですね。 ところで、この雑誌の末尾のところに、何人かの近況や思うところを掲載する短文のコーナーがあります。今月号には、上記のS氏とは別人のSさんのコメントがのっています。 こちらの別人のSさんは、「私は本籍歴史地理学であるが、近年の現住所は、本籍から離れたのではないかと思うこともある。だが史学者とは名のらない。あえて歴史文化論としているが、みなさまの認知をうけていない。その立場から近年の史学者の動向をみると、一字一句にこだわり、発掘の手柄を誇示し、哲学を語る人は、皆無に近い。史学の危機に気づいていない」とコメントしている。なにを言いたいのか、よくわかりませんが。 近年の史学者は、一字一句にこだわり、発
このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。 第四集が『源氏物語』と『源氏物語絵巻』の特集だと言うので、書店に出掛けてみましたが、まだ配架されておらず、前号の「疾走する江戸のハイブリッド」についてひとこと。この号もほんとうに面白い。 ともあれ、平安時代を学ぶにせよ、文献は圧倒的に江戸のもの。なぜここで写され、読む人がいたのかを知らなければ、何も分かりません。「江戸文人」「文人趣味」は古琴にも通じる美意識でもあり、これらを明らかにすることが当面の課題となっています。『源氏物語』と音楽、琴学史に関する単行本化のオファーも頂戴しているのですが、論文リストを作ってみたら、今ひとつ。もう少しこの本の構想は醸造したいと思っています。
わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 孤軍奮闘という言葉がぴったりの『アナホリッシュ国文学』が第3号を刊行し、はじめて近世を特集している。題して「疾走する江戸のハイブリッド」。近世の「文学」×「思想」。 日本近世文学研究者の中には、「ブンガク」にこだわりぬく人もいるが、書かれたもの全てを考察の対象にするのが、ここ二十年ほどの「近世文学」研究の流れであろう。近世だけではなく、中世はもっと前からそうだろうし、もしかして近代にもその流れが生じているかもしれない。だから、いまさら「ハイブリッド」でもないだろうと、そう
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