昨年実施された内閣府の世論調査で死刑を容認する回答が85.6%と過去最高を記録したことを受け、千葉景子法相は9日の閣議後の記者会見で、「一つの調査ですべての世論を表しているかは慎重に考える必要があるが、国民の大きな意思は十分尊重しないといけない」との感想を述べた。かねて死刑廃止を唱えてきた千葉法相は昨年9月の就任以降、死刑を執行するかどうかについての態度を明らかにしていない。 千葉法相は、容認論が増えた背景を「注目を集める事件や(社会を)震撼(しんかん)させる事件もあるし、できるだけ被害者の感情を大事にしようという世論も高まっている」などと分析した。