福島県発注工事をめぐる汚職事件で、収賄罪に問われた前知事佐藤栄佐久被告(70)の控訴審判決が十四日、東京高裁であった。若原正樹裁判長は懲役三年、執行猶予五年とした一審東京地裁判決を破棄し、懲役二年、執行猶予四年を言い渡した。一審判決は贈賄側に時価を上回る額で被告側の土地を購入させたとして、差額の約七千三百万円をわいろとしたが、控訴審判決は「差額は不明」として売却が難航していた土地を買わせて現金化できたことだけをわいろと認定した。 収賄罪と競売入札妨害罪に問われた栄佐久被告の実弟で縫製会社元社長、祐二被告(66)=一審懲役二年六月、執行猶予五年、追徴金約七千三百万円=については懲役一年六月、執行猶予四年。 判決によると、両被告は二〇〇〇年のダム工事入札で、準大手ゼネコン「前田建設工業」(東京都)が受注できるよう便宜を図り、謝礼として〇二年、同社の下請けの「水谷建設」(三重県)に縫製会社の土地
●全国で唯一、早期健全化団体の原発立地自治体 財政悪化を警告するイエローカードといえる「早期健全化団体」に、双葉町が今月認定された。全国で21市町村あるが、原子力発電所のある自治体は双葉町だけ。原発マネーと呼ばれる豊かな税収と交付金に恵まれたはずの町が、なぜこうなったのか。(中川透) ●90年代の「借金」が圧迫 「町の財政健全化に向け、県はどう支援していくのか」 「二人の職員を派遣しており、早期健全化に向け、できる限りの支援をしていく」 双葉町の財政問題は6日の県議会一般質問でもとりあげられた。県内唯一で初の早期健全化団体だけに、県も町の再建を全面支援する姿勢だ。 悪化の要因は、90年代に公共下水道や保健福祉施設を整備した際に多額の借金をしたことだ。96年度46億円だった町の歳出は、97年度58億円、98年度83億円に拡大。歳入を増やすため、地方債発行は96年度4億
小沢一郎民主党代表(当時)を辞任に追い込んだ西松建設の違法献金事件捜査が最終局面を迎える一方で、鳩山由紀夫首相の資金管理団体が政治資金収支報告書に物故者や実際には献金していない人物からの献金を記載していた問題で、東京地検特捜部が関係者からの参考人聴取を開始したと伝えられている。 「知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する」 こうしたさ中、1つの判決が今日、東京高裁で言い渡される。前福島県知事・佐藤栄佐久氏が収賄罪に問われた「福島県汚職事件」の控訴審である。 昨年8月、東京地裁で行われた一審では、佐藤氏と弟の祐二氏に対し、収賄罪で執行猶予付きの有罪判決が言い渡されている。 その際、地元新聞社から私もコメントを求められたが、事件および捜査の詳細を把握していたわけではない。ところが、先月半ば、当事者である佐藤栄佐久氏が『知事抹殺 つくられた福島県汚職事件』(平凡社)を出版し、特捜部の捜査や
福島県ダム汚職事件で、収賄罪に問われた佐藤栄佐久前知事(70)と、収賄、競売入札妨害(談合)の罪に問われた実弟の佐藤祐二被告(66)の控訴審判決が14日、東京高裁であった。 若原正樹裁判長は、栄佐久被告を懲役3年、執行猶予5年、祐二被告を懲役2年6月、執行猶予5年、追徴金約7372万円とした1審・東京地裁判決を破棄し、改めて栄佐久被告に懲役2年、執行猶予4年(求刑・懲役3年6月)、祐二被告に懲役1年6月、執行猶予4年(同2年6月)の有罪判決を言い渡した。 栄佐久被告は、祐二被告と共謀し、2000年に県が発注した木戸ダム建設工事で、準大手ゼネコン「前田建設工業」などの共同企業体が受注出来るよう便宜を図った見返りに、02年8〜9月、祐二被告が経営していた紳士服会社「郡山三東スーツ」(廃業)の土地を、工事を下請け受注した中堅ゼネコン「水谷建設」に約9億7372万円で買い取らせ、時価との差額約1億
政権選択をかけた自民、民主両党の激戦に注目が集まった今回の衆院選。公明、共産、社民各党への支持は伸び悩み、県内でも二大政党化の流れが加速した。2日、衆院比例代表の県内得票を確定するため県庁で開かれた県選挙分会では、各党関係者がそれぞれの得票数を確認しながら、民主圧勝で終わった今回の衆院選の結果をあらためてかみしめた。 自民とともに連立政権を組んできた公明。県本部は1日、三役会を開き、5日の総会で選挙戦を総括することを決めた。代表の甚野源次郎は「手応えはあったが…」と首をかしげる。県内比例得票15万票を目標に自民との共闘作戦を展開したが、結果は目標を大きく下回る11万2000票余りにとどまった。「与党への批判が想像以上だった」と甚野。来夏には、参院選を控える。甚野は「野党になっても、マニフェスト(政権公約)実現に頑張る」と、捲土(けんど)重来を期す。 比例東北1議席死守を目指した共産は雇用問
「自民党の政策が国民に伝わらなかった。解党的な出直しを図る」。衆院選の惨敗から一夜明けた31日午前、福島市の自民党県連会館で開かれた県連役員会で、県連会長の吉野正芳は、再起への決意を語った。吉野の傍らに座る県連役員の県議はみな硬い表情を崩さず、敗戦のショックの大きさをうかがわせた。 役員会に出席した県議の日焼けした顔が実質的に40日に及んだ選挙戦の激しさを物語った。県連は麻生内閣の支持率低迷など中央からの「逆風」を覚悟した上で選挙戦に臨んだ。商工や建設など長年の友好団体の引き締めなど、民主党を上回る組織戦を展開。県議を選対組織の中核に配置、市町村、郡にある総支部、支部票単位で票固めを図ったが、都市部を中心に無党派層の多くが民主に流れた。幹事長の斎藤健治は「民主党への風を素直に受け止めたい」と最大の敗因を認める。 衆院選の結果、自民は野党に転落するが、県議会の最大会派は自民のままだ。国政と県
「県政発展のため、民主党議員として努力し、衆院選で得た県民の支持に応えていこう」。1日、県庁で開かれた民主党県議団会議で団長の渡部譲のあいさつに拍手が沸き上がった。県議団所属の県議は党所属の11人と民主系無所属1人の12人。会議に出席した県議それぞれの表情に衆院選勝利の自負が見え隠れした。 県連は、衆院選の目標として5選挙区での勝利と比例得票50万票以上を掲げた。連合福島との連携に加え参院福島選挙区の増子輝彦、金子恵美両参院議員、各県議の後援会を総動員し、小選挙区全員当選、比例得票で過去最多の約53万票の獲得を成し遂げた。 「政権交代の風」が民主への追い風となった今回の衆院選。県連代表の玄葉光一郎は、投開票日の30日に県連事務所で開いた記者会見で選挙戦を振り返り、「(県連)組織の底力はまだまだ足りない。逆風の選挙戦では吹き飛んでしまう」 と冷静に分析。候補者や支援する地方議員の後援会とは別
●組織力に民主挑む 24日夜、郡山市郊外。自民前職の根本匠は、はかま姿でリングの上に立っていた。 傍らには総合格闘技K―1選手のニコラス・ペタス。「バトルトーク」と銘打たれた集会には、若い男性を中心に約500人が集まった。 打ちならされたゴングに、はじかれるように根本がマイクをつかんだ。「私がこれまでやってきたのは金権腐敗の党改革。新世代の自民党をつくります」。ペタスも「根本さんの目標は国のリーダー、総理大臣になってもらいたい」と気勢を上げた。 「堅実」「まじめ」で売ってきた根本は、今回の選挙戦でイメージチェンジを図っている。リングに立ったパフォーマンスもしかり。公示日の第一声や決起集会では、「古い自民をぶっ壊す」「鳩山さんが総理になる? ならば私がやりますよ」と拳を上げて、強気な発言を繰り返した。 そんな根本の姿に、支持者は「今までにない厳しい選挙」を感じ取る。
◇1区(4)=福島、相馬、伊達市など 亀岡偉民 53 (1)[自][町]前=[公] 山田裕 54 共新 大橋一之 40 諸新 石原洋三郎 36 [民]新=[国] ◇2区(3)=郡山、二本松市など 根本匠 58 (5)[自][古]前=[公][改] 太田和美 30 (1)[民]前=[国] 酒井秀光 41 諸新 ◇3区(2)=白河、須賀川市など 吉野正芳 61 (3)[自][町]前=[公][改] 玄葉光一郎 45 (5)[民]前=[国] ◇4区(4)=会津若松市など 鈴木規雄 56 諸新 小熊慎司 41 [み]新 渡部恒三 77 (13)[民]前=[国] 渡部篤 57 (1)[自][津]前=[公] ◇5区(3)=いわき市、双葉郡 石渡剛 40 諸新 坂本剛二 64 (6)[自
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く