西日本高速道路エンジニアリング中国は、トンネル点検で従来必要だった3台の車両の機能を1台に集約した「E-マルチ点検車」を開発した。 複数の作業台を装備しているE-マルチ点検車。トンネルのセンターから側壁までの点検は、これまで3台の点検車を用いて実施していたが、それを1台で可能にした(写真:西日本高速道路エンジニアリング中国) 西日本高速は現状のトンネルの詳細点検で、片側1車線を交通規制し、センター側と側壁、その中間を、高所作業車3台と路面班で対応している。点検には、点検員や運転手、交通監視員など計19人を要していた。 開発した点検車では、高さを自由に変えられる作業台を複数、装備しており、車両1台で側壁からセンターまでの点検をカバーできる。車両数が3台から1台に減ることに伴い、交通監視員と運転手、点検補助作業員がそれぞれ2人ずつ減る。追尾警戒車が必要になり運転手が1人追加されるものの、総作業