「歴史的音源」,国立国会図書館からの図書館送信の嚆矢 国立国会図書館(NDL)は,2012年1月,「歴史的音源」(E1186参照)の公立図書館への配信提供を試行的に開始した。7月には本格実施に移行し,11月現在,配信参加館は国内の公立図書館87館及び海外の研究機関図書館1館の計88館である。 「歴史的音源」とは,歴史的音盤アーカイブ推進協議会(HiRAC)がデジタル化した1900年代初頭から1950年代ごろまでに日本国内で製造されたSP盤等に録音された音楽・演説等の音源を指す。2009年度から2012年度までの4か年で約5万点の音源がデジタル化される見込みで,2011年5月以降,提供準備のできたものから順次「国立国会図書館デジタル化資料」で提供している。2012年11月現在,民謡,落語,浪花節,流行歌,クラシック音楽,演説,唱歌等約3万9000点が利用可能だ。 しかし,このうちインターネッ