クラウドコンピューティングとは「作る」から「使う」への発想の転換 「クラウドコンピューティング」とは、インターネットという「雲(クラウド)」の向こう側にある無数のコンピュータから、ユーザーが具体的なハードウェアなどを意識せずにサービスを受けられるというものだ。 ネットワークの先にあるコンピュータに処理をさせてサービスを受けるという考え方は、もともとメインフレームがコンピュータの中心であった30年以上前から存在していた。インターネットが普及した今日においては、オンライン上での株式取引やショッピングなどがその流れをくんでいる。では、クラウドコンピューティングは、それらのサービスと比べて何が違うのだろうか。 ここでは、従来型サービスである銀行のATM(現金自動預け払い機)とクラウドコンピューティングの1つといえるGoogleの検索機能を比較してみよう。これらは、まったく異なる目的のサービスではあ