滋賀県大津市で起きた、いじめ自殺事件が波紋を広げている。ここにきて、急にいじめが増えたわけでもないだろうが、新たな事案が次々と明るみになっている。 日経ビジネス7月16日号の特集「老人ホーム革命」では、介護現場における虐待の実態を紹介した。そこでふと思ったのは、教育と介護の現場が抱える問題に共通項があるのではないか、ということだ。 教育や介護の現場は、言うまでもなく「神聖な空間」であり、そこで働く人間は「聖職者」に近い存在である。だが、いずれも弱者に対する暴力といった「闇」を抱えている。そして、臭い物に蓋をするかのような隠蔽体質が、たびたび指弾されている。 だとするならば、教育現場は、「老人ホームの成功例」に学ぶべきことがあるかもしれない。 老人ホームでの虐待は増える一方 介護士が、入所者の老人に暴言をはき、暴行を加える――。 介護施設における虐待の実態は、なかなか明るみに出ない。虐待被害
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