昨年12月、イオンモール幕張新都心がオープンするなど、様々な場所につくられるショッピングセンター、ショッピングモール。実際に1990年以降多くの施設がつくられている。もはや私たちの日常生活の一部と化していると言っても過言ではないこれらの施設は、一体私たちの社会の何を映し出しているのか。また増加傾向のモールに私たちは何を欲望し、モール側は私たちに何を提供しようとしているのか。そんな疑問を『モール化する都市と社会 巨大商業施設論』(NTT出版)を昨年10月に上梓した社会学が専門の早稲田大学教授の若林幹夫氏、日本女子大学専任講師の田中大介氏、明治大学専任講師の南後由和氏の3氏に聞いた。 ーーショッピングモールは増加していますし、日常的に利用している人も多いと思います。南後先生、田中先生は70年代生まれで、若林先生は60年代生まれということで、それらの施設について考える出発点が違うのかなとも思いま