河野洋平衆院議長が解散詔書を読み上げることになっていた21日の衆院本会議の開会前。早々と議場に乗り込み、自らの名前を記した「氏名標」と呼ばれる名札を立て、天井を見つめる杉村太蔵氏の胸中には何が去来していたのか。 4年前の衆院選で、比例南関東ブロック35位で出馬し、まさかの当選を果たした。それ以来、「私はヒラリーマン(ヒラのサラリーマン)でしたから料亭っていうのに行ったことないですよ。早く行ってみたいですよ、料亭に」「国会議員はJRに乗り放題らしいんですよ。しかもグリーン車ですよ!グリーン車!」などの“迷言”で世間の顰蹙(ひんしゅく)を買った後、記者会見で謝罪するハメに。国会議員とは思えない奔放な発言から一時テレビのワイドショーに引っ張りだこになった。 その後、北海道1区からの出馬をめぐり自民党執行部と対立。6月、次期衆院選への不出馬を表明し、その際の記者会見で「いずれひと回りもふた回りも大