4回にわたって続いてきた連載もいよいよ今回で最後。機械学習分野で問題になり始めている倫理について、またエンジニアとしてのスキルやキャリアについて、お二人の経験を踏まえた話をしていただいています。 これまでの対談はこちら:第1回、第2回、第3回 データの倫理、モデルの倫理 本橋: 宣伝みたいなんですけれど、僕は一度事業側へいきたいという思いがあって、いまデジタル医療のスタートアップにいるという面もあります。 今やっていることのひとつが、治療用のアプリを作ることなんです。実際、欧米にはもうあるんですよ。薬剤に依存せず手軽に治療できることも良いのですが、さらにデジタル化することによってデータが蓄積できるようになり、そのデータに基づいてさらに改善できるという利点があります。あと、いま力を入れているのが臨床試験や治験のためのプラットフォーム作りですね。臨床試験とか治験ってわかりますかね?薬とかの効果