DNA型鑑定で血縁がないと分かれば父子関係は取り消せるのか。そんな争点の裁判を、四国地方の40代男性も起こしていることが新たにわかった。これまでに判明している2件の裁判は、いずれも妻側が父子関係の取り消しを求めているが、この裁判は男性が取り消しを求めている。3件とも17日に最高裁で判決が言い渡される。DNA型鑑定の結果は父子関係にどう影響するのか、統一判断が示される見通しだ。 男性の訴えによると、男性と妻の間には5人の子どもがいる。男性は妻が第5子を妊娠した事実に疑問を持ち、第3子と第4子のDNA型鑑定を実施。結果はいずれも自分と血縁がなかったとして、2人の子との父子関係の取り消しを求めて提訴した。 妻側は「他の男性との性交渉はなく、2人とも男性の子。DNA型鑑定は信用できない」と反論。夫婦はすでに離婚している。 民法は「妻が婚姻中に妊娠した… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になる