ブラジル・リオデジャネイロのグアナバラ湾に流れ込む川(2022年3月18日撮影)。(c)Carl DE SOUZA / AFP 【5月15日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州のグアナバラ湾(Guanabara Bay)。周囲にはエメラルド色の丘陵が広がり、右手には岩山ポンジアスーカル(Sugarloaf Mountain)、丘の上にはコルコバードのキリスト像(Christ the Redeemer)がそびえ立つ。だが、見事な景観を台無しにしているものが一つある。湾が放つ悪臭だ。未処理の下水や工場から排出される汚染物質が流れ込み、ごみが浮かんでいる。 人口1250万人を抱えるグアナバラ湾の流域系には長年、有毒な化学物質や下水が垂れ流され、ごみが捨てられてきた。下水の54.3%は未処理だ。 事態が改善されないまま数十年がたち、州当局は昨年、ようやく解決策を発