児童養護施設で暮らす子どもたちは、成人すると施設を退所し自立しなければなりません。しかし親族を頼れない若者が社会の荒波にもまれながら一人で生きていくのは簡単ではありません。制度の狭間で見過ごされがちな若者の住まいの問題について、空き家を再生して若者たちとともに「ふるさと」をつくるNPO法人 東京里山開拓団に、退所後の若者たちが直面している問題について、話を聞きました。 施設を出た瞬間に始まる自立の壁。児童養護施設を退所した若者たちの苦難 世の中には親からの虐待や育児放棄、経済的な事情など、さまざまな理由から家庭で養育されることが難しい子どもたちがいます。児童養護施設は、児童福祉法に基づく社会的養護として、そのような状況にある子どもたちを親に代わって養育し、心身の健やかな成長と自立を支援する施設です。 児童養護施設にいる間は公的な手厚い支援が受けられますが、多くは成人すると公的支援や親からの

