米国連邦保通信委員会(FCC)は3月8日、米国航空宇宙企業スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX、本社:カリフォルニア州ホーソン)に対し、地球周回低軌道のブロードバンド衛星「スターリンク」の容量を向上させるため、超高周波のEバンド電波使用を条件付きで認可したと発表した。 今回認可されたのは、第2世代スターリンク衛星と地上ゲートウェイ(注)との間で、Eバンド帯とよばれる、周波数71~86ギガヘルツ(GHz)の電波の利用だ。スペースXは7,500機の第2世代スターリンク衛星で、これまで認可されていたKa帯とKu帯に加え、新たに宇宙から地球へは71~76GHz、地球から宇宙へは81~86GHzの周波数帯の通信が可能となる。同社が2023年にテクノロジーメディアの「アーズテクニカ」のインタビューに答えた内容によると、Eバンド帯の利用により、第2世代スターリンク衛星の容量は4倍に