神戸市内を流れる運河でエイの目撃が相次ぎ、尾の付け根に毒針を持つことから、地元の漁協はネットを張るなどの対策を検討しています。 神戸市内を流れる「兵庫運河」では、ことし夏ごろからエイが運河の関係者や周辺住民に相次いで目撃され、十数匹の群れで泳いでいる日もあったということです。 このエイは体長が1メートルぐらいあり、主に有明海や瀬戸内海に生息している「ナルトビエイ」とみられています。 かつて木材の集積地だった兵庫運河の周辺は、高度経済成長期に多くの工場が建ち並び、水質が悪化しましたが、地元の漁協は、住民らによる取り組みで水質改善が進んだことで、エイが運河に入り込むようになったとみています。 一方で、地元の小学生の環境学習用に育てているアサリが食べられる被害や、尾の付け根に毒針を持っていて危険なことから、漁協はネットを張るなどの対策を検討しています。