今から55年前、戦後初の国葬となった吉田茂元総理大臣の葬儀はどのようなものだったのか。当時の映像や資料を調べると、4万人以上が献花に訪れていたほか、その後には法的な根拠など課題について議論されていたことが分かりました。 当時の映像を見ると 吉田元総理大臣の国葬は、亡くなった11日後の1967年10月31日に日本武道館で行われ、NHKは中継番組を放送しました。 この番組をデジタル化した映像を見ると、各地で弔旗や半旗が掲げられる動きや、都内中心部の青山通りに大勢の人が詰めかけ、車の葬列を見送っている様子が映されています。 そして、遺影が飾られた式壇に当時の皇太子ご夫妻、いまの上皇ご夫妻が献花されたほか、海外の要人などの参列者らも次々と哀悼の意をささげていました。 当時の経緯を記録した公文書「故吉田茂国葬儀記録」によりますと、神奈川県大磯町にあった吉田元総理大臣の自宅から日本武道館までの沿道には