スリランカ人女性死亡事件に見る「入管の闇」の深さ【コメントライナー】 2021年08月29日09時00分 死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・・サンダマリさんの映像を確認後、取材に応じる妹ワヨミさん(右)ら。遺族側は「動物のように扱っていた」と批判した=2021年8月12日、東京都千代田区【時事通信社】 死に瀕した人間を助けるどころか、からかう。この冷酷さは何だろう。名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが3月6日に死亡した事件。出入国在留管理庁は「最終報告書」を公表した。同時に入管局長ら4人を訓戒と厳重注意処分にし、幕を引こうとうしている。(文 時事総合研究所客員研究員・北原 斗紀彦) ◆「フレンドリーな軽口」と弁解 昨年8月、名古屋入管に収容されたサンダマリさんは、今年1月中旬から急速に健康状態が悪化。食事が満足にできない状態になり、2月15日