のと鉄道(石川県)は、JR七尾線七尾駅と奥能登の穴水駅を結ぶローカル線。全長33.1キロに駅は8つ。昔ながらの田園と風光明媚な七尾湾を眺めながら、「のと里山里海号」は普通列車よりも時間をかけて走る。晩秋から春にかけては沿線各地で名物の焼き牡蠣(がき)が味わえる。穴水駅からバスで40分ほどの輪島市にある棚田「白米千枚田(しろよねせんまいだ)」の景色も素晴らしい。 日本列島のほぼ真ん中に位置し、日本海に向かって、曲げた左親指のように突き出した能登半島。西岸と東岸では景観が異なり、奇岩・絶壁が連続する西岸とは対照的に、内浦の東岸は穏やかな海岸線が続く。 のと里山里海号はそんな東岸の中でも、沖合に浮かぶ能登島が“ふた”となって湖のように波静かな七尾湾に沿ってのんびり走る。七尾駅から穴水駅までの所要時間は約1時間。各駅停車の普通列車より20分ほど時間をかけて進む。 【七尾駅までのアクセス】東京駅から