納税者のだれもが確定申告をすることが日本の民主主義を作り直す第一歩である。なにを極端なことを言っているのかとお思いだろうが、前年分の所得税の確定申告をするこの時期を迎えるにつけ、ここ数年はますますその思いが募る。 社会保障、税金、原発など国が抱える問題が山積するなか、社会を変えるのは基本的には個人個人の自立した意思でしかない。その意味で組織や国に“おんぶにだっこ”ではない、自立した個人であることが求められるのは言うまでもなく、その基本は、自分の税金は自分で管理し確定申告として支払うことだ。 働くものは、その稼ぎ(所得)に応じて、税金(所得税)を払う。当たり前のことだ。しかし、その税金をなぜどのくらい払うのか。払わなくてはいけないのか、少しでも少なくする(脱税ではなく節税する)にはどうしたらいいのか。こういうことに頭をめぐらすのは確定申告をするからである。 確定申告は税のことをいろいろ教えて