CIAのバーンズ長官が先月、極秘に中国を訪問し、情報担当者らと協議していたことが明らかになった。バイデン政権のもとで行われた高官の協議としては、最もハイクラスのものである。バーンズ訪中は「緊張がエスカレートしているからこそコミュニケーションを絶やさない」という意志の現れといえる。 台湾海峡で緊張がエスカレートしているが、その一方で米中が緊張緩和に向けて動いていることは、国際政治のリアルを浮き彫りにする。 「前提条件なしにかかわる」 台湾海峡で6月3日、中国の艦船が米海軍の艦船に急接近し、アメリカは「危険な行為」を批判した。翌日、中国の李尚福国防相は台湾有事が「壊滅的な結果を招く」と警告を発した。 このニュースは世界をかけ巡り、「米中対立のエスカレート」を印象づけた。 ただし、注意すべきは、メディアの多くがほとんど報じないが、米中間でこうした偶発的な衝突のリスクを軽減する取り組みもすでに始ま
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