政府が輸入した小麦を製粉会社などに売り渡す価格について、農林水産省は、来月以降、11%余り引き下げると発表しました。売り渡し価格の引き下げは3年ぶりとなります。 これは、野村農林水産大臣が12日の閣議のあとの記者会見で発表しました。 国内で消費される小麦のうち8割以上は輸入で、政府は、安定的に確保するため一括して調達したうえで製粉会社などに売り渡していて、その価格は4月と10月の半年ごとに見直されます。 発表によりますと、来月以降の小麦の売り渡し価格は、主な5つの銘柄の平均で1トン当たり6万8240円で、前の半年間と比べ11.1%引き下げられます。 小麦の売り渡し価格は、主な産地であるアメリカやカナダでの不作に加え、ロシアによるウクライナ侵攻で供給不安が広がったことなどから、このところ上昇傾向にありましたが、今回は、2020年10月以来3年ぶりに引き下げられることになりました。 これについ